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トピックマップとは

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トピックマップとはどんな技術でしょう

 最近、情報空間をナビゲートするトピックマップ(Topic Maps)という技術が実用化に達してきました。これまで先行してこの技術を支え、国内への導入を進めてきたディスクロージャー・イノベーション株式会社(旧社名:株式会社シナジー・インキュベート)と、最近、この技術に特化してビジネス展開をするために独立された株式会社ナレッジ・シナジー社があります。弊社(有)イー・エイドは、このトピックマップという新しいナレッジマネージメントの技法を、広く国内に普及させる手助けをさせて頂こうと活動を始めました。

 進展する技術革新により、編集・印刷の工程も改善され、手際よく短期間に多くの書物をまとめることが可能になりました。また、パソコンのワープロ機能の充実により、誰でも手軽に文書をまとめることが容易になり、それらを電子化してWeb上に流布する事も可能になりました。さらに、CPUやネットワークの高速・大容量化に伴い、流通する情報量も爆発的に膨大となってきました。

 書籍の目次や巻末索引は、あるキーワードに対してその書物の該当するページを指し示してくれます。しかし、それらの目次や索引はそれぞれの書物に閉じたものであり、また表現も区々で共通して使えるものではありません。全文検索ツールはWeb上に存在する情報群を全横断的に検索し、然るべき情報を抽出してくれますが、必要としない情報も一緒くたに拾ってくる傾向があります。このように、便利な検索ツールをしても容易に的確なデータに辿り着けなくなってきました。

 これらの情報がそれぞれ体系化され、組織化されることは望ましいことです。しかし、現存する個々の書物に手を加えることはできません。また、Web上に存在する情報ですら、その一つ一つに直接手を加えて整理することは不可能です。トピックマップは、これらの情報そのものを組織化するのではなく、「情報の見方」をメタデータとしてどのように整理し、流通させるかを定めた国際規格です。

 私たちがある分野について考えるとき、対象とする書物やWeb上の情報に含まれている概念の幾つかを、頭の中に思い浮かべることができます。そして、それぞれの概念同士の関連も思い起こすことができます。その人がその分野に精通していればいるほど、その人の頭の中には沢山の概念を思い浮かべることができるでしょう。そして、その分野をしっかり理解できていればいるほど、それらの概念同士のいろいろな面での関連を思い起こすことが可能です。さらに、それらの概念がどの書物に記載されているか、どのWebサイトに行けば詳細が分かるか、などまで的確に言えるかもしれません。

 トピックマップは、この頭の中の状態をCPUの上に構築することを指向しています。頭の中の概念を"topic"(トピック)として記号や言葉を当てて表現し、概念同士の関連を"topic"と"topic"の"association"(関連)とし記述し、書物やWebページなどの情報リソースを"occurrence"(オカレンス)としてリンク付けすることで、人の頭の中にある情報処理のモデルをCPUの中に作ることが可能です。このTopic(トピック)、Association(関連)、Occurrence(オカレンス)の3つを、トピックマップの三大要素(TAO)と言います。注目すべきことは、これらの三大要素(TAO)は全てメタデータであることです。Web上の情報リソースとは"Occurrence"というリンク情報で結ばれているだけで、その内部へは立ち入っていません。

 書籍とか、企業や人などは、コンピュータの中へ入れるわけには行きませんので、そのままでは情報リソースにできません。しかし、書物の書名、著者、発行所、発行日などを記述したメタデータを、情報リソースとしてCPUの中に保持することで、所望する書物を特定することが可能になります。企業や人も、それと特定できる情報をメタデータとして保持し、それを情報リソースとすることで、他の企業や人と間違えることなく差し示すことができるのです。書物に限らず、絵画や写真、音声や動画などは、電子データにして保持すれば、もっと直接的に閲覧が可能になりますが、その所在を明確に規定するメタ情報を作ることでも、その役目が果たせることがお分かりでしょう。


Table Of Contents
* 1. トピックマップとは
  2. トピックマップの三大要素
  3. トピックマップがもたらす効果
  4. 標準化活動